鳳来町の中心部から15キロほど県道を真北に進むと、棚田の下に出ます。鞍掛山の斜面にへばりつくような水田。これは「大代の千枚田」と呼ばれる、大小千数百にも及ぶ棚田群です。山の傾斜地に作られた千枚田は、何年もかかって荒地を田に変えたもの。かつて人々は堆積した土砂の中から、石を拾い出して石を積み、一枚、二枚と田を造り、現在では1300枚近くになっています。曲がりくねったあぜ道を、稲や草を背負って上下する苦労は想像を絶するものです。また、常に水をたたえて豊かな緑を育む田は、カエルなど様々な動植物に生息空間を提供しています。おいしいお米を生み、四季折々に多彩な表情を見せてくれる千枚田は、奥深い魅力を秘めているのです。 |