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コラム名古屋の用水庄内用水 第2話  湧き水に恵まれた名古屋の城下町
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 前回、江戸には「上水」と名の付く用水が多いのが特徴であると申し上げました。逆に名古屋に上水と呼ばれるものが少ないのは、名古屋台地は台地であっても地下水が豊富であったため、堀抜井戸で十分飲料水が賄えたのがその理由です。
 名古屋台地の北側に湧水があったことは、今も北区に「清水」の町名を残していることからも明らかです。また、かつて名古屋台地を代表する川であった精進川は、豊富な水量の湧水とさまざまな支流を堰き止めた溜池の宝庫であったのです。
 この湧水が今日も地名として残っているものといえば、例えば東区では「泉」、御器所台地の西斜面(現在のJR千種駅周辺)では「赤萩(あかはぎ)」や「古井(こい)」などがあります。
 泉はともかく赤萩がなぜ水源に由来する地名であるかと申し上げますと、「萩」は実は植物の萩ではなく、ハケ(水の湧き出す崖)という音から来ているものと思われるからです。
 また古井というのは、その字の示す通り「昔からの泉」の意です。これら湧水に恵まれた土地を示す地名が多い事から、名古屋の城下町は高台にありながらも飲料水の水に困ることは無かった様子が伺われます。
 ただし、城下が拡大するにつれ、井戸では対応出来ない土地に、飲料水用の上水が作られることとなります。

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