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コラム庄内用水を辿る 第3話 北区を流れる庄内用水-2
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 庄内用水は、国道41号線である黒川本通を萩野橋で越えるとまもなく光音寺(こうおんじ)町に入ります。
 この町はその名の通り曹洞宗の寺院である光音寺を中心としてできた町で、用水の南側には江戸時代の集落を思わせるような街並みが随所に見られます。
 庄内用水は桝形町に入ったあたりで南西に向きを変えるとともに、道路と交わるとしばらくその下に入ってしまって表に現れていません。
 ようやく堅切橋で表に出た用水は再び稲生(いのう)町の南側を西に向かっていきます。
 稲生は天武天皇の時代に朝廷に稲を献上したことから名付けられたと、かつての稲生村の鎮守である伊奴神社の由緒にあります。
 現在では伊(い)奴(ぬ)と発音されていますが、「奴」を「ぬ」でなく「な」と読む「奴(な)の国」の例もありますので、伊(い)奴(な)と読めばいかにも稲生(いなお)にふさわしい神社といえます。
 ところで、これまで庄内用水の流れを辿ってきた辻町から稲生町に至る間、不思議な位に多くの神社があります。
 辻町には前述の羊神社、安井には別小江(わけおえ)神社・六所社・山神社、中切町には天神社・神明社、金城町には六所神社、光音寺町には八龍社と、実に多くの神社が庄内用水のごく近くに並んでいるのです。
 またその多くに共通する点として、古墳状の小山の上に祀られているということが珍しく、興味深く感じます。

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