| さて中井川とも呼ばれる庄内用水中井筋は、日比津町の西側で表に出るものの五百メートル程度で本陣通にぶつかり、これより南では遊歩道になってしまい水の流れを見ることはできません。
しかしながら、本陣通りから南南東に向かう用水は中村公園の東側をかすめ、名古屋駅南から中村へ向かう太閤通と交差する所に「楠橋」の名を残しています。
楠橋は今では全く橋の名残も残ってはいないのですが、交差点やバス停にその名前が今も使われています。
楠橋の直ぐ北東側には、かつての中村遊廓がありました。
大正時代に作られた中村遊廓は、遊廓にふさわしい水べりをということで、池を作ったといいます。遊里ヶ池と名付けられたその池は近くを流れる庄内用水の水を利用したといいます。
今では中村遊廓も無くなり、遊里ヶ池も埋立てられてしまい、池の跡に作られたのが中村日赤病院です。
ここまでずっと南南東に向かっていた庄内用水中井筋は、日ノ宮町に至ると大きく湾曲します。
さらに都市高速5号万場線のある細江通を過ぎると、石板の敷きつめた道となって近鉄の烏森(かすもり)駅を越えていきます。
しかし庄内用水はここで終わっているわけではありません。常磐小学校で再び表に現れ、その後は西臨港貨物線の線路際を延々と南下し、貨物ターミナル駅にまで至るのです。
ただ万町(まんちょう)付近で荒子川の水量を補うために庄内用水の水が使われるためか、この周辺では見る影も無い程の川の流れになってしまっています。 |
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