【この地方の強大な権力者「尾張氏」の墳墓】
熱田神宮公園敷地内にある「断夫山古墳」。名古屋市を南北に舌状にのびる熱田台地の、南端近くの西側に位置する、東海地方最大の前方後円墳。そもそも前方後円墳という形は、近畿地方で勢力を伸ばしていた大和王朝が伝えた墳形で、大きさは古墳に葬られた人物、もしくはその権力を受け継いだ人物の支配力を物語ります。従って、この巨大な「断夫山古墳」は、大和王朝と姻戚関係にあったと推定される尾張地方の強大な権力者「尾張氏」の首長の墳墓と考えられるのです。
墳丘の後円部と前方部の接合部分の西側に「造り出し」と呼ばれる方形の壇が周濠に張り出しているのが大きな特徴。この部分は墓前祭を行うための祭壇だったとみられ、円筒埴輪が周囲に沿って立てられ、須恵器も発見されたということです。
【日本武尊命と宮簣媛のロマン】
「古事記」や「日本書紀」には、日本武尊命(ヤマトタケル)は東征の折、この尾張の地で豪族の娘宮簣媛(ミヤズヒメ)と結婚の約束を交わしたと書かれています。その後、東征の帰途ヤマトタケルは病死し、白鳥となって飛び去ったとあるのです。そしてこの白鳥となったヤマトタケルの墓が、熱田区の白鳥山法持寺の東隣にある「白鳥古墳」であり、ヤマトタケルへの思いを抱いて亡くなったミヤズヒメの墓が、この「断夫山古墳」であると伝えられています。
| 住所 |
名古屋市熱田区旗屋1-1014(熱田神宮公園内) |
| 交通 |
地下鉄名城線「西高蔵駅」下車、南へ徒歩5分 |
ヤマトタケルの思いが眠るとされる墳墓へ…
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