楕円のボールに思いをこめ、激しくぶつかり合うスポーツ「ラグビー」。
無心でひとつのボールを追い続ける男たちの中に、一際目立つ黄色いパンツ。
78歳にして今なお現役ラガーマン、浅山清さんの姿がそこにはあった。
浅山さんが所属するチームの名は「東惑倶楽部」。チームメイトの年齢は40歳代から上はなんと90代。
長年ラグビーを愛し続けてきた男たちが180名も在籍。
年齢別に色分けされたパンツ。浅山さんのはく黄色いパンツは70代の人だけがはく事ができるひとつの勲章なのだ。

自分が得点したときなどは、夜、布団にはいってもそのことばかり考えているんだ・・・
笑顔で語る彼の人生は決して楽なものではなかった。
貧しい時代、戦争そして長崎での被爆。
生きていくことに必死だった時代。
彼は言った。「苦しい時代があったからこそ今の楽しさがある」のだと・・・。


それから60年。時代は変わった。
しかし、彼のラグビーへの情熱は変わっていない。
今は戦争を知らない若者たちや世界中の人々と純粋にラグビーを楽しめる。
ラグビーを愛する同じ仲間として・・・


無心でボールを追い続けることができる幸せを噛み締めながら、
今日も彼は走り続ける・・・。

取材協力

東惑倶楽部の
みなさん