2人の子供を育てながら仕事をしてきた。自分の時間を持つなんて夢のような話。50歳を目前に控え、ふと気付くと少し時間に余裕ができていた。「今やらなくちゃ」そう思って、学生時代の趣味だった油絵を始めた。これまでの時間を取り戻すかのように没頭した。得意としたのは、裸婦。「生きている」という魅力が裸婦にはある、と水野さんは言う。
絵画に没頭する水野さんに知人からの誘いがきた。「知り合いが陶芸教室を開くから行ってあげてくれない?」始めは少しだけ行って直ぐやめるつもりが、いつしか絵画よりも陶芸に夢中になっていた。
水野さんは陶芸の魅力を「自分の力だけではどうしようもない、焼きあがってみないと分からない偶然にある」と言う。彼女の作品は、その偶然を面白がり、土と触れ合う喜びに満ち溢れている。「好きなことに没頭する」ことによって得た「至極の時間」。そこには、人生を豊かにするヒントがあった。
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